デザインを科学する

 

 

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認知脳科学の第一人者である、茂木健一郎さん。

私が「いつか会ってみたい」と憧れている方のお一人です。


先日、茂木さんのインタビュー記事にこんなことが書いてありました。


「デザインとは脳が認める価値である」


何とも茂木さんらしい表現で、冒頭から奥が深いです。


(以下、インタビュー記事より抜粋です)


脳にとって、それがどれくらい嬉しいものとして感じられるか、

価値を見出せるのか。

そしてその価値とは何かを具体的に解き起こしていくと、

プロポーションや対称性、色の配置などそれらすべてをトータルで

クオリア(※)に至ります。


脳が受け止め、前葉頭から放出されたドーパミンが

情動のネットワークに働きかける。

結果、美しいとかグッとくる感じさせるということが

デザインの価値になるわけです。


(※)クオリアとは…

脳の認知で、論理的な説明がしきれないさまざまな質感のこと。

脳を含めた物質の物理的記述と、心が持つさまざまな属性の間のギャップを

象徴する概念。日本語では「感覚質」と訳される。



個性的で奇抜なデザインが正解という訳ではなく、

いかに脳を刺激し、喜びを満たすか、が人々を惹きつける秘訣だとか。


脳にはふたつの矛盾した傾向があって、

脳は昔からある定番的なものを喜び、それは安心とか安全とかにつながっている。


一方で新鮮さや、新しさを常に求めている。

そのバランスの高いデザインが、優れたデザインと言えるでしょう。(茂木氏談)



例えば、スマートフォンなどのタッチパネル式の操作。

デザインは新鮮でありながら「触覚」というとても原始的な感覚を刺激する

という意味において、定番でもある。

成功したデザインというのは斬新かつ懐かしいものが多いそうです。


この考え方はデザインだけのお話ではなく、

人間の美しさにもつながっているように感じます。


例えば、女性のファッションやメイク。


「今年はこのデザイン(色)が流行っているから」と

ただ闇雲に店員さんに勧められるがまま、身にまとっている女性よりも

自分に似合うという「定番」をベースにしながら

「今年の流行」をうまくミックスさせて取り入れている女性の方が

とても魅力的です。


「自分」をよく観察して、自分を知っている。

これは大人の女性にとってとても重要な「人間力」な気がします。

(女性に限ったことではなく、男性にも同じことが言えますが…)



まずは、自分の「定番」を知る。

そして、様々なものに触れ、たくさんの人と出会い、

知識や経験を積んでその時の「新しさ」を求める。


そんな素敵な大人になっていきたいものです。

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